ダイビング器材一覧と正しい選び方
ダイビング器材とは?
ダイビング器材の種類・使い方などを説明、紹介するページになっています。
ダイビングで使用する器材はあなたの生命を守ってくれる機能があります。
ダイビング器材はそれぞれ名前があり、主に軽器材、重器材、スーツ、この3種類に分かれていて、これらの全てを含めてダイビング器材と呼びます。
軽器材、重器材の覚え方は下記をご覧ください。
軽器材
■軽器材は軽い器材だから軽器材
■マスク、スノーケル、フィン、グローブ、メッシュバッグ
*ダイビングだけではなくスノーケリングなどにも使うことが出来ます。
重器材
■重器材は重い器材だから重器材
■レギュレーター、BCD
■ダイビングで重器材と呼ばれるものはこの2つになります。
■ダイビングをするのになくてはならない器材
*軽器材も必要ですが、ダイビングをする為になくてはならないのは重器材になります。
ダイビング器材名称と知識
ダイビング器材の基本知識のと名称の紹介です。
またダイビングをはじめるにあたって最低限、覚えておきたいものをまとめています。
タンク
いつも背中に背負っているタンクですが、全部同じタンクだと思っているダイバーもいるようですので簡単に違いを紹介します。
ダイビング用タンクには様々な種類があり、種類によってはタンクの容量や浮力、重量、素材などに違いがあります。その中でも、タンクの素材の違いでダイバーに大きな影響を与えてしまいます。
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ほとんどのダイビングショップでは自分でタンクを選ぶ事はできないので、タンクがどのような特徴を持っているかを理解すると、ダイビング前のストレスを減らす事がでるので覚えておきましょう!
アルミタンク
■合金でできたアルミタンク
■アルミ8L 10L (良く使用されるサイズ)
■アルミはスチールに比べてタンクの直径が短い
■海外ではアルミを使用しているショップが多い
アルミの特性で、アルミは空気を使用していくと、タンクが徐々に軽くなりダイビングの後半には、非常に浮きやすい状態になることから1kg〜2kg(推奨2kg)ウエイトを重くすることが必要になる。
スチールタンク
■鉄でできたスチールタンクでタンクブーツを履かないと立てられない
■スチール10L(良く使用されるサイズ)
■アルミよりもスチールの方が重い
■スチールはアルミに比べてタンクの直径が太い
■国内ではスチールを使用しているショップが多い
スチールタンクはダイビング後半に空気がなくなっても浮きやすい状態にはならないのでウエイトを増やす必要がない。
タンクの残圧
日本(バール bar) | アメリカ圏(PSI) |
---|---|
210 | 3000 |
140 | 2000 |
70 | 1000 |
35 | 1000 |
20 | 500 |
スチールは潜降する際やホバリングの時に重いダンクに引っ張られる事で仰向けになってしまう可能性もある。
アルミはスチールに比べ軽いので水中での浮力コントロール、潜降、安全停止中のホバリングなどが楽に出来ると思います。
BCD
この機材はタンクを背負ったり、水面や水中で浮力を調節して快適にダイブできるように浮力調整して使います。
BCDジャケットに入れる空気の量を調節すると水中で中性浮力と言う浮きも沈みもしない(ホバリング)状態を作るためにも使用する。
インフレーター
BCDの左肩から出ているホースの先に付いていてBCDの中に空気を入れたり、出したりする時に使用します。
ファーストステージからの中圧ホースを接続します。
レギュレータ
レギュレターの役目は沢山あります。
タンクからBCDに空気を入れるために中継するのもこの器材です。
また、そのほかにもゲージやドライスーツとの中継にも使う器材です。
タンクの中の高圧の空気を減圧して呼吸できるようにする為の器材が、このレギュレターになります。
レギュレターという名前は全体を指して言う場合もあるが、セッティングする際にセカンドステージの事をレギュレターと言う場合もある。
セカンドステージ
レギュレターセットの中でも重要な役割を果たしてくれる空気を吸うための器材です。
この部分はとても重要で尚且つデリケートなので、踏みつけたり砂などが入らないように気をつけましょう。
コンソールゲージ
ダイビングをしている際に必要な情報を教えてくれる機材がコンソールゲージと言います。
タンク圧(空気の量)水深計(今いる場所の水深)コンパス(方向)を教えてくれます。
水深の目安
日本(メートル目安) | 主な海外(フィート) |
---|---|
5 | 17ft |
10 | 33ft |
15 | 50ft |
18 | 59ft |
20 | 66ft |
オクトパス・バックアップ空気減
セカンドステージを口に咥えて空気を吸う器材と同様のものです。
普段は使用することはないですが、ダイビングをしている最中、一緒に潜っている方のエアが切れた場合に貸すことが出来ます。
また自分のレギュレターがが壊れた際にも自分でで使います。
この器材はとても重要ですので、ダイビングする前ににチェックをしておきましょう。
ファーストステージ
レギュレーターをタンクに装着する部分です。タンク内の高圧空気を人間が吸うことが出来るまで減圧し、中圧ホースを介してセカンドステージや他のホースに送り出します。
ダイブコンピュータ
ダイブコンピュータは水深・ダイビング時間・残留窒素量などを測定し、潜っていられる時間や水面休息時間、安全停止時間、飛行機搭乗禁止時間などを計算してくたり、多くの情報を教えてくれます。
またダイビングした情報を記憶する機能も備えているので、ダイビングログ(履歴書のようなもの)を付けることができます。
マスクとスノーケル
マスク
ダイビング用のマスクは鼻が覆われているのが特徴となっています。装着する際は鼻を隠すようにしっかり覆いましょう。
目が悪い方でも矯正レンズを入っているマスクがあります。
スノーケル
水面を移動する際に使う器材になります。 スノーケルは水面に顔をつけたまま呼吸や移動が出来るので水面からの魚の観察をするスノーケリングには便利です。
スノノーケルはマスクの左側に取付けます。
フィン
フィンは水面や水中をスムーズに移動する際に足の力を水に伝えることで進むことができる器材になっています。
ストラップフィンを使用するものと素足に履くブーツタイプがあります。
素材もウレタンやゴム、プラスティックといろいろあり、ヒレの部分では穴が開いているものや二股に分かれていたりと脚力や耐久性などから色々選ぶことができます。
グローブ
ダイビング中は岩などの怪我をしやすい思わぬものを触ってしまったり、ボートダイビングではアンカーロープを潜降ロープにして掴んだりする場合がありますので、その際に手を保護、守るために使います。
グローブ はシーズンなどの用途によって素材とその厚さで種類が分かれています。
ウエットスーツ ドライス一ツ
ウエットスーツ
ダイブスタイルによってスーツを選んでいきます。スーツは体温を奪われないためや岩などの怪我をしやすいものから体を保護するために着用します。
ウェットスーツは中に水着を着たままを着用します。
もちろん身体が濡れるので冬などの低い水温には適しません。
ウェットスーツにはフルスーツ(長袖長ズボン)シーガル(半袖半ズボン)などがあります。
ドライス一ツ
ドライスーツは身体が濡れないので洋服を着たまま水に入ることができます。
比較的に水温の低い冬などで使用します。
ブーツ
フィンを履くためや岩場などの怪我のしやすい場所を歩くために作られたダイビング用のブーツです。
フルフット型のフィンの時には、場合によっては履かないこともある。
バッグ
メッシユバッグ
ダイビング器材を全て入れることができる大きなバックで、ダイビングで濡れてしまった器材の持ち運びにも便利で、水はけが良いメッシュ状になっているのが特徴のナイロン性のバッグです。
ダイブバッグ
全てのダイビング器材を収納できるキャリーバッグです。
ダイビングで海外や離島などに行く際、器材だけではなく他にも旅行に必要な着替えなどの荷物をひとまとめにすることが出来るので非常に便利になっています。
ダイバーナイフ
ダイビング中に身体に絡まってしまった水草やロープなどを切ったりして使用します。
ダイビングナイフは海中で使用するため、刃には錆びにくいステンレスが用いられている。
また、中性浮力に近づけるため柄には中は空洞で刃より浮力を持つ樹脂が使用されていたり、柄の部分をタンクに当てることで大きな音がし、ダイバー同士のコミニケーションや緊急時の合図などにも使われる。
ナイフを着脱する際に胴回りにあるスキューバ機材を傷つけてしまうと命に関わってくる為、装着の位置は主に脛(すね)に装着する。
ウェイト
ダイビングでは機材などの浮力を相殺するためにウェイトを装着します。
鉛の付いたウェイトベルトを腰に巻くのが基本ですが、ドライスーツを着た際は浮力が増しますので更に重いウェイトをつけます。
ウェイトの分散化をすることで腰だけでなく足首や身体にウェイトをつける事でバランスがよくなります。
ウエイト一覧表
以下の表は目安で全体的に重めの表示です。(スチールタンクなら-1㎏でも問題ないです)
ウエットスーツの種類やタンクの種類で付ける量が変わってきますので、分からない場合は担当のインストラクターに聞いたほうがいいでしょう。
水中カメラ(ハウジング)
水中カメラはその名のとおり、水中で使うために作られたものでハウジングというカメラやデジタルカメラを入れる為の水中用ケースに入れてダイビングの時に魚や珊瑚、地形やダイバー仲間など撮影して楽しみます。
カメラを持って海に入るとまた違った世界が広がり、水中でのカメラ撮影の難しさを知ることでダイビングのスキルアップをしたくなり、更に海の中は楽しくなります。
水中ライト
水中ライトはその名の通り、水中で使えるライトになります。
ナイトダイビングやレックダイビングでは必需品で昼間の時でも岩場の影の暗がりにいる生物などを観察する時やカメラのフラッシュの代わりとしても使う場合があります。
ダイビング器材の正しい選び方
器材名 | 特徴・用途 | 正しい選び方 |
---|---|---|
マスク | 水中での視界を確保する | 顔の大きさに合わせます。 度付きのものもあります。 |
スノーケル | 水面での呼吸を確保する | 口に咥える部分(マウスピース)の大きさや 肺活量などでパイプの長さを合わせます。 |
フィン | 泳ぐ推進力をアップする | 体格や脚力などに合わせた素材や大きさや強度 のものにします。 |
グローブ | 手の保護と保温 | 手のサイズに合わせ、付け心地や保温性も 自分に合わせます。 |
ブーツ | 足の保護と保温 | 足のサイズに合わせ、履き心地や保温性も 自分に合わせます。 |
ウエットスーツ | 身体全体の保護と保温 | 生地の厚さや素材により保温性や着心地が変わります。 基本的には身体の各部のサイズを測定して作ります。 |
ドライスーツ | 密閉性により保温アップ | 首や手首などの密閉度を上げ水の浸入を防ぎます。 中に着る服(インナー)により保温力をさらに高めます。 |
BCD | 水面や水中で浮力確保 | 体格や体重によりサイズを決めます。 給排気装置(インフレーター)の使いやすさも重要です。 |
レギュレーター | タンクからの空気を確保 | タンク内の圧縮空気を吸いやすい状態にします。 大きさや重さなど咥えやすいものがお勧めです。 |
オクトパス | 予備のレギュレーター | 万が一のレギュレーターの故障やエア切れの際での 吸気分配に大きく役立ちます。 |
ゲージ類 | 空気残量や深度を知る | タンク内の空気残量が分かる残圧計や現時点での水深が わかる水深計などが一体化したものがお勧めです。 |
ダイコン | 潜水を管理する腕時計 | 潜水中の体内の窒素量などを計算し、安全な水深と 潜水時間、浮上速度などを随時確認できるリストタイプ |
メッシュバッグ | 濡れた器材の運搬用 | 自分の器材類の大きさや量に合わせた 大きさや強度のものがお勧めです。 |
ダイビングバッグ | 全ての器材を運ぶ | 自宅から海へ全ての器材類を運んだり送ったりする のに便利。キャスター付きで強度のあるものが良いです。 |