ダイビング用語と知識をわかりやすく写真でご紹介
Photo by shutterstock
ダイビングをするうえで必要な器材やテクニック、知っておいたほうがいいダイビング用語、ダイビングに関連している用語をご紹介します!
安全停止(Safety stop)
水中から水面に出る前に、体内に蓄積した窒素を体外に排出するために水深の5mで3分以上留まることをいう。
インストラクター(Instructor)
ウエイトベルト(Weight belt)
鉛を腰に巻くためのベルト。左右にバランス良く振り分けて付ける。 保温スーツには浮力がありウエイトベルトを付ける事で、その浮力を水着で水泳している状態と同じようにするためにつけます。オーバーウエイトは危険ですので自分に合った適正を知ることが大事です
ウェットスーツ(Wet suit)
ワンピースタイプとツーピースタイプがあり、水着の上から着る保温性やケガをしないために着るゴム製のスーツ
エキジット(Exit)
ダイビング後に水面から上がることをいいます。
エントリー(Entry)
ダイビングを始めるために水面に入ることをいいます。
オープンウォーター(Open Water )
オクトパス(Octopus)
バディーのエア切れやセカンドステージが水中で壊れたとき、そのトラブルに対応するための備えの役割がある器材
海洋実習(Open Water Dive)
ダイビングライセンスの講習の際に、実際に海に出て実習を行うことをいいます。
緊急スイミングアセント(Emergency swimming ascent)
アセントとは 浮上のことをいいます。
水中でエア切れをした際の緊急対処法の一つでバディーから離れている場合は深度12m(10m)以下で左手を上げ、上を向いて軌道を確保してから、「あー」とか「うー」と言いながら息を吐きゆっくりと泳いで浮上することを言います。
時にはウエイトを捨てたりして浮力を確保します。
ダイビングする上で、こういうことはあってはいけませんので常に残圧を確認して十分に注意しましょう。
万が一器材の故障で正しい残圧が分からなかった場合や急に残圧が減った場合でもバディと潜っていればオクトパス(バディ)ブリージングという方法があるので、緊急スイミングアセントは最終手段です。
緊急器具(ホイッスル、ミラー、フロートなど)
ダイバーの安全を守ってくれるもの。水中から空気を入れて水面へ打ち上げ、水面にいるボートに知らせる目印になるフロート(写真上)水面で太陽の光の反射を利用して自分のいる場所を知らせるミラー(写真右下)他にもホイッスルや煙幕など漂流しないための道具。
曇り止め(mask defogger)
水中マスクのレンズの曇りを抑えるものをいいます。ダイビングをする前は必ず曇り止めをしっかりと塗っておきましょう。
曇り止めの塗りが悪かったり、忘れてしまうと水中で視界が悪くなり過度のストレスを感じたり、ダイビングを楽しむことができませんので忘れないようにしましょう。
クリーニング(Cleaning)
他の魚の体に付いている寄生虫などを食べて掃除する、ある種の魚の生態、行動の事を言います。
グローブ(Globe)
手の保護や保温の目的でダイビングの際につける手袋の事を言います。この手袋ですが、海外などのダイブサイトによってはグローブを付けてはいけない事もあるので確認しよう。
軽器材
フィン、マスク、スーツなどの事を指す。
ゲージ(Gauge)
水深計や残圧計。水中コンパスなどの計器類のことをいいます。海外などで器材をレンタルをする場合は壊れていないか確認をしましょう。少しでもおかしい場合は交換してもらうのがベストです。
減圧症 (decompression sickness)
講 習 (Course)
講習はダイビングを始める際の第一段階でCカードを取得するための実技や学科講習の事を言います。
コンパス(Compass)
水中でこのコンパスを腕につけて目的地までの経路や道順、位置方向を把握するために使用します。
サーモクライン(Thermocline)
サーモクラインは水温が大きく異なっている水が混在した際に出来てしまう水の層ことで、この境界は視界が非常に悪くなります。
残圧(計)(Pressure gauge)
ダイビングには欠かせないタンクの残りの空気(残圧)が分かる計器のことをいいます。ダイビング中は常に意識をして残圧をチャックしましょう。
残留窒素(時間)
ダイビングを終えた後に体内に蓄積された窒素のことやその量を時間で表したものを言います。
Cカード 指導団体
重器材
レギュレーターやBC(BCD)のことをいいます。
シュノーケル(スノーケル)
シュノーケリングなどをする際に水に顔を付けたまま息継ぎができる筒状の器材のことをいいます。
深 度(Depth)
潜っている深さや深度のことをいいます。
深度計(Depth gauge)
自分が潜っている水深を示してくれる計器のことをいいます。ダイビングの際は深く潜り過ぎないようにインストラクターの深度に合わせて泳ぐのがベストになります。
水面休息(時間)(Surface interval)
ダイビングの合間に取る休憩のことをいいます。例えば、1回目のダイビングを終えて2回目のダイビングをするまでの合間の時間のことです。そのことをインターバル(休憩)ともいいます。
水中ライト(underwater light)
ダイビングではレックポイント(洞窟)やナイトダイビング(夜の海)などで使用します。また水中でカラーを楽しむためでもあります。
水中ノート・スレート(aqua note)
水中で筆談ができるコミュニケーションツールです。水中はシグナルだけでは会話が出来ないため、水中で書くことができるノートで魚の種類を聞いてみたり、インストラクターが魚の種類や講習の際に色々と書いて教えてくれます。
スキンダイビング(Skin diving)
Photo Matt Glaze3
重器材をを使用しないで潜ることをいいます。素潜りやシュノーケリングなど。
スクイーズ(Squeeze)
潜降した際にダイバーの体外内にある空間が周囲の増加した水圧によって圧迫されることで起きる痛みや不快感のことをいいます。
スクーバダイビング(Scuba diving)
スクーバ器材を使用してダイビングをすることをいいます。
スクーバタンク(Scuba tank)
スチール製やアルミ製の2種類のタンクがあり、圧縮した空気が充填されているそのタンクのことをいいます。
セカンドステージ(Second Stage)
ダイビングをする際に自分が口に加える部分の名称の事を言います。
潜降
潜降とは水面から水中へ水深を下げていくことをいいます。また潜降を安全に行ときには、ボートを海上にとめる際に使うアンカー(錨)ロープやブイを使いゆっくりと耳抜きをして潜行するときもあります。
体験ダイビング
ダイブコンピュータ(Dive Computer)
腕時計のようなタイプで減圧症の予防には必須アイテムになっており、時間や水深、無減圧潜水時間などを計算表示してくれる機器のことをいいます。
ダイブテーブル(Dive table)
ダイブコンピュータが普及したので目にすることは少ないが、米海軍が開発した減圧、減圧不要限界を表を見て計算するためのもの。
ダイブマスター(Divemaster)
タンク本数
ダイビングの経験が分かる指標で1回のダイビングをタンク1本として数えます。
チェックダイブ(Check dive)
ダイビングの初日にダイバーのスキル(技術)を確認するために行うダイビングのことをいいます。
窒素酔い
水深24m前後の深度から起こる高圧な窒素が引き起こす酔い(麻酔作用)のこと。
中性浮力(buoyancy)
水中で浮きも沈みもしない留まっている状態のことを中性浮力といいます。Cカード講習中に習得必須スキルになっていて、中性浮力を極めることで劇的にダイビングが上達します。
低体温症(Hypothermia)
水中で体温が異常に下がり、正常な生体活動の維持に必要のある水準を下回った時に、判断力が低下したり、体の異常が起こってしまうことをいいます。ダイビングの際は暑い南国でも長い時間海の中にいると寒くなり震え、ストレスを感じる場合があるので必ずウェットスーツは着用してもぐりましょう。
透視度(Transparency)
水中で、どのくらい水平方向に視界が利いているか表す指標のことをいいます。
透明度(Visibility)
水中で、どのくらい上下方向に視界が利いているかを表す指標のことをいいます。透視度と透明度を含めて表すことが多く、ほとんどのダイバーが透明だけを聞くことが多い。
ドライスーツ(Dry suit)
水温が低い冬や寒冷地で使用するブーツも一体型になっているスーツで特殊なゴムで手首や首が守られているため水がスーツの中に浸入しないので体が濡れる事がないスーツがドライスーツです。
ドリフトダイビング(drift diving)
流れの強い場所でその流れに乗りダイビングをすることをいいます。
このダイビングは流れを楽しむダイビングになっているためエントリーした場所とエキジット地点が違います。
まるで飛んでいるかのような気持ちの良いダイビングですが、途中で視界が悪くなったり、インストラクターから離れた場所にいると、はぐれる場合があり、非常に危険なので緊急器具(フロート、ホイッスル、ミラー)などを装備しておいたほうがいいでしょう。
ドロップオフ(Drop-off)
ナイトダイビング(Night diving)
ナイトダイビングは日が落ちた夜に潜ることをいいます。昼間の海とは違う世界観で夜に活動が活発になる生物や幻想的な水中が楽しむことができます。
このナイトダイビングは真っ暗の海の中に入るので危険な事も多く、水中ライトは必須で、もしもの為に予備でもう一つ水中ライトを持っていたほうがいいでしょう。
流れ(Current)
潮の満ち引き、潮汐によって起きる流れの潮汐流のことをいいます。流れが強い時のリーフの上は、より流れが強くなっています。
その流れが強い時でもリーフから潜降ロープをつたってエントリーする場合もあり、その流れは強く上の写真のように地面を掴みながら移動し、さらにドロップオフの側面の壁を掴みながら下に降りてからではないと、このリーフからは出られません。
流れの強いリーフから出た後はリーフから外洋のほうに離れておかないと、吸い込まれるようにリーフの上に引きずりこまれてしまいますので注意してください。
手を離してしまうと流されてしまうという恐怖とフィンキックだけで行こうとすると息が上がり疲れるだけで酸素がなくなります。
潜って難しい感じたときには、ガイドは先のほうにいます。近くにアシスタントかバディがいたら、シグナルで浮上することを伝えてから先程の潜降ロープに戻りボートに上がりましょう。
パージボタン(Purge button)
セカンドステージの前面についているボタンのことをいいます。セカンドステージ内に水が入った場合にボタンを押して使うことで入った水を外に吐き出してくれる。
ハウジング(Housing)
魚や地形、仲間と写真を水中で撮る為に陸上用のカメラの外側につける防水ケースのことをいいます。
バックロールエントリー(Back roll entry)
ボートのサイドからエントリーすることをいいます。体を「くの字」に前かがみに曲げて、うしろ向きで倒れるようにエントリーします。エントリーする前の計器類などはボートに引っかかっていると危ないので股に挟むように入れておきましょう。
バディ・システム
ダイビングの基本でもあるバディ・システムは、必ずバディと呼ばれる相手やパートナーと共にダイビングをすることで最初から最後まで、お互いの近くにいるというシステムのことをいいます。
バディダイビングをするということは、重いタンクを背負ったりするときにバディの手を借りることができたりする実用性、お互いにダイビング前の器材チェックや水中でのエアーがなくなったときの緊急時のバックアップのための安全性やダイビング中に経験した感動などを共有できる楽しさがあります。
バディーブリージング(Buddy breathing)
水中でエアーが切れた際に1つのセカンドステージを使ってバディと交互に呼吸をし、共有する呼吸方法のことをいいます。
上記の写真のように相手の腕を掴み合い離れないように、2回ずつ大きく呼吸をし、交互にエアーを吸います。
どちらか一方が多く呼吸をすると、2回ずつエアーを吸うルールが守られていないために、 ルーティンが乱れてしまい息が持たずパニックになってしまいます。
ましてや、海の中の環境だと状況が変わり大変になります。どれだけ冷静でいられることが大事になってきます。
バブルリング(Bubble-ring)
エアーを使い口から吐いて作るリングで水中遊びの1つです。 ダイビングガイドに「バブルリング見たい!」と言うとだいたいやってくれます。
ハンドシグナル(Hand signal)
水中では会話が出来ないために、サインやシグナルでコミュニケーションをとることをいいます。
BC(BCD)(Buoyancy Control Device)
BCの背中にタンクを取り付ける器材、BCの中に空気を入れ、浮力調整する器材の事を言います。
ビーチエントリー(Beach entry)
砂浜や海岸などからダイビングエントリーすることをいいます。
ファーストステージ(First stage)
レギュレーターの、タンクへ取り付ける部位一体の名称
ファンダイビング(Fan diving)
フィン(Fins)
シュノーケリングやダイビングをする際の足ヒレ必須器材です。
ブーツ(Boots)
足の保温や保護の為に履き、ダイビング用のブーツで主にストラップフィンを使用する場合に用います。
フードベスト(Food Best)
保温効果の高いベストになっており、主にウェットスーツの中に着用する。ラッシュガードの上に着る人もいる。
浮上・スピード(Surfacing)
水中から水面へ上がって行くことで、その浮上スピードは必ずゆっくり上がらないといけない。
ブリーフィング(Briefing)
Cカードを取得したら世界中でファンダイビングができます。ダイビングをする前にガイドが海に潜る前にポイントにはどんな魚がいるのか、どのような地形なのかを地図や図鑑などを使ったり、ガイドがスレートに書いたりして説明してくれます。
もちろん、どれくらい潜るか、深度はどのくらいか、透明度は何mかなど、他にも注意点や危ない場所など重要な説明をしてくれるのでブリーフィングは必ず聞いておく必要があります。
フルフット(Full foot fin)
このタイプはフルフットフィンといい、ブーツを履かなくて、基本的に素足で履きます。
ボートエントリー・ジャイアントストライドエントリー
ボートエントリーは、ダイビングポイントにボートで移動し、ボートからダイビングするスタイルの事を言います。
ジャイアントストライドエントリーは、主にボートの後ろからのエントリーになります。BCDに給気をし、ホース類などは全て前に来るようにし、立ち上がった状態でマスクの前面を手で押さえてから海に大きく1歩前に出してエントリーします。
ジャイアントストライドエントリーの注意点は、先にエントリーしたダイバーが潮の流れで急に自分がエントリーしようとしている真下に現れることがあるので十分に周りを見てからエントリーすることが必要です。
マウスピース(Mouthpiece)
レギュレーターのセカンドステージやシュノーケリングの口で加える部分の先端に付いているシリコン状や、またはゴム状のものをいいます。
マクロ(Macro)
ダイビングをするとマクロ系という言葉を良く聞きます。このマクロとは1~5㎝くらいの生物のことを指し、体長の小さな生物をレンズで通してから大きく撮影することからマクロといわれています。
マスク(Mask)
ダイビング用の水中眼鏡で水中の視界を確保するための器材の事を言います。
マスククリア(Mask Clear)
水中でマスクに水が入ってしまった際に、水中でマスクの内側に入った水を出す方法の事をいいます。
耳抜き(Ears-equalizing)
ダイビングでの耳抜きは重要になります。耳抜きが出来ない場合はダイビングは出来ません。
潜降している最中、水圧によって鼓膜が内側に押されてしまうことで起こってしまう痛みや圧迫感を解放することをいいます。
耳抜きを上手くするためには、エントリーした後の潜降スピードをゆっくりと細めに耳抜きをする。この場合に良くあることが、最初は耳抜きが上手く出来ていたが、深度が深くなるとできなくなることだが、この場合には、今まで出来ていた深度まで戻り、もう一度やり直す。
また、上記のことをすることと同時に飴をなめておくのが最も効果的。
他にも耳の後ろをマッサージするなどがあります。
無減圧潜水時間
減圧停止を必要としないで潜っていられる時間のことをいいます。
離岸流(Rip current)
ビーチが「Uの字」の形になっている場所で多く発生しており、海岸の一部分が 鉄砲水のような強い流れの海水が沖へ向かって流れている状態のことを言います。
もしこの離岸流に遭遇した場合は、縦方向のビーチに向かって泳ぐのではなく、ビーチと平行して横に泳ぐと抜け出ることができます。
リバースブロック (Reverse Block)
浮上している最中に、圧力の変化に対応できないときに、副鼻腔などで不快感や痛みを起こすことを言います。
リフレッシュダイビング (Refresh Diving)
ダイビングのライセンスは取ったものの、次のダイビングをするまでに、長い年月が空いてしまったダイバーが感覚を取り戻すために浅瀬などで潜り、のんびりストレスのないダイビングをすることをいいます。
レギュレーター(Regulator)
タンク内の圧縮した空気を吸うために取り付ける重要な器材の事を言います。
レギュレータークリア(Regulator celer)
ダイビングの最中に、セカンドステージに水が入ってしまった時の対処法の事を言います。
レギュレーターリカバリー(Regulator Recovery)
ダイビングの最中に、レギュレーターのセカンドステージが、口から外れ、見えない背後にいってしまったセカンドステージを探すことのできる対処法のことをいいます。
ログ付け
ダイビングをした後に水深や時間、その日見た魚などをログブックに記録することをいいます。
ログブック(divers log book)
ダイビング専用のログブックでダイビングの記録を残すノートのことをいいます。