イタリア空軍がバイア上空から発見!ローマ帝国の海底遺跡でダイビング
イタリア南部のカンパニア州の町バイア(Baia)にある海底遺跡(バイア海底考古学公園)はナポリから西に20km離れた場所にある。
1956年にバイア上空からイタリア軍のパイロットが撮影したことで発見され大きな話題となった。
このバイア海底遺跡(バイア海底考古学公園)は、かつて地盤沈下の兆候が緩やかに現れたことで海に没していき海岸部の邸宅は放棄されていった。
今もなお、溶岩の圧力によって地盤の上昇、下降が繰り返されており、地殻変動が起きている。
その為、ポッツォーリにある神殿跡(上記写真)は地盤沈下の目安になっており、時代によって海上に出たり沈んだりを繰り返している。
古代ローマ時代の都市遺跡の面積は約200平方kmあり、古代ローマ貴族の邸宅や浴場跡、港跡、石畳の通り、フレスコ画やモザイクなどが残っている。
見学エリアの水深は最大で6mくらいで、良い時では透明度も約20m(透明度が悪い時はあまり見えない)あり、ダイバーだけではなくスキンダイビングや船(グラスボトムボート)の上からも船底がガラスになっている部分があるので水に入らずに遺跡を見ることができる。
今現在は「バイア海底考古学公園」として一般公開されており、多くの観光客とダイバーが訪れているバイア海底遺跡をご紹介します。
バイア海底考古学公園
ポンペイに負けないくらいの建築物が海底に沈んでおり、波の形をしているモザイクや数々の模様で彩られている床、浴場跡、港跡、石畳の通り、水道管跡など古代ローマ時代にタイムスリップしたかのように綺麗な状態で残っている。
parcoarcheologicosommersodibaia.it
オリジナルの石像は引き揚げられてバイア城考古学博物館に所蔵されている。
水中にある立像はレプリカになっており、ダイバーの為に設置されている。
バイア海底考古学公園は海に入らなくても水中でダイバーがカメラを使って撮ったライブ映像を船上に設置されている画面で見ることができる。
その為に世界でも珍しいダイビングをしなくても手軽に船から見ることができる珍スポットになっている。
バイア海底考古学公園MAP・アクセス
バスの場合
ナポリ国際空港(カポディキーノ空港)
バスで1時間半
バイア海底考古学公園
電車の場合
ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅
約1時間
Fusaro駅下車
徒歩16分
バイア海底考古学公園
ダイビング、ボート見学料金
ダイビングでの見学の場合(ダイビングライセンス保持者に限る)
料金:35ユーロ(酸素タンク付)別料金でウエットスーツ貸出有
グループは最大8名 グループ1組40ユーロ、プラス料金1人10ユーロ
専門船での映像見学の場合
料金:10ユーロ
運航時間
土曜日は12時、16時、日曜日は10時30分、12時、16時(所要時間1時間)
Societa Consortile Baia Flegrea:http://www.baiasommersa.it